無料の外部から監視するサービスを使って見た!site24x7

前回、事前に調査した4つの監視サービスを検討してみました。この中では格段に操作と設定がしやすかった、site24x7 というサービスを紹介することにします。なぜ、このサービスなのかと言うと4つのサイトに同時にサインアップして実際に使ってみたのですが、説明書も何も見ずに最後まで設定できたからです。

site24x7の有料プランでできること

Site24x7 プラン比較

https://www.site24x7.jp/packs-comparison.html

詳細はこの表の通りですが、無料プランと有料プランの格差がありますよね?有料は7000円〜となっていますが、実は10ドルで出来そうな感じです。後ほど紹介しますね。

さて、無料プランではWEBの死活監視ができ、アラートはメールで可能。ステータスページは有料と違い、グラフが表示できるダッシュボードが公開できない。という内容です。有料と無料では、公開できる情報(グラフ)が違います。実際にこのサイトで公開している監視グラフのページを見てもらうほうが理解が速いかなと思います。

有料プランのグラフ

このサイトの監視状況 有料プラン(1ヶ月ほど無料)

/status/

上記リンクは、有料プランが終わったときには見れないのでスクリーンショットをつけておきます。有料プランはカスタマイズしたグラフをダッシュボードに作り、それを共有することが可能です。

いろんなグラフが作れますが、上から「応答時間詳細」でこれは東京リージョンからのものです。その下が、「ページ読み込み時間詳細」です。どちらも、DNSや接続時間など詳細に出ています。

応答時間詳細は、各所にヒゲ状に突出している部分がありますね。また、ページ読込時間を見ると夜間帯は安定していますが、昼間はギザギザしていますね。

次は、「スループット」と「各ロケーションからのSSLハンドシェイク時間」です。200kb/secくらい最高で出ていますが、平均値は120kb/secくらいですね。WEBデータのような小さいデータの転送は速度があまり出ないのかな?

SSLハンドシェイクの時間は、各拠点からのものでこの拠点は世界中から8箇所まで選べます。国内だと東京・長野・大阪が選べました。

最後の図は、「ロケーションごとのページ読み込み時間」です。面白いことに東京よりも、シンガポールからのほうが速そうです。また、意外にもニューヨークやロサンゼルスからも遅くはありません。有料プランは、これ以外の数多くの機能があり全部は紹介しきれませんが、概ね有益だなと感じました。例えば、証明書期限チェックやドメイン更新期限チェックなどあります。面白いなと思ったのは、Tracerouteによるネットワークパス分析です。

ロスからと東京からのホップ数(ざっくり言えば、ルータ越えの数)はそう変わりないみたいw また、深センからはいろんな経路があるんだな! ということがわかりました。

site24x7の10ドルの有料プラン!

これだけ、いろいろな機能ができるなら検討してもいいかもしれません。このサービスの価格は、有料にするとお幾らなんでしょうね?

はい、最初に見てもらった価格表はPro〜7000円から有料とありましたが、なんとスターターという有料プランもあるようです。これは日本円だと毎月払いで2000円、ドル払いだと10ドルと記載されています。

可能かどうかは不明ですが、ドル建ての支払いのほうがお得な気がします。月払い10ドルならアリかもですね。この表中にある、詳細監視というのは、以下のことです。四角枠で囲った部分、これは欲しいですね。

ブラウザーと記載してあるものは、時系列でその時の読込にかかった状態が記録されています。例えば、2020/09/22 2:55 の東京からの読込が10秒ほどかかっている部分があります。

これは、ブラウザーからの読込は以下のようになっていました。

つまり、JSの読込が遅いのか? あるいは、画像の読込が遅いのか? あるいはジェットパックで画像置き換えられたCDNが悪いのか? などが各拠点から時系列でわかってしまいます。すごいですね!

site24x7の無料プランは・・・?

無料プランでは、有料プランでできるダッシュボードのグラフを共有することはできませんでした。グラフが見たければ、管理パネルにログインしていれば以下のように見えます。

計測地点は、シアトル(US)からのみです。試験を行う間隔は10分となりそれ以下はできません。死活監視のみとなり、無料プランでグラフはこれ以外は登録できないようです。シアトルからの監視ですが、まぁ十分でしょうか。有料プランで出来たブラウザからの読込はサポートしていません。
 なお、グラフの共有(ダッシュボード)はできず、公開できるのは、ステータスページで、StatusIQ というサービスを使って行えるようです。これも実際に見てもらったほうが速いです。以下に、このサイトの状態を貼ってあります。

NetWork Status FreePlan

/network-status-freeplan/

グラフは出すことができず、サービスが生きているか死んでいるかを表示するものみたいですね。

なお、WEBサイトを登録するときの画面は以下のようになります。

あとがき

最初、WEBを監視するだけだと思っていましたが関連するサービスがたくさんあって、このサービスは今後検討してみたいなと思いました。しかし、スマホサーバを外部から10ドル払って監視する価値がどのくらいあるのかまだ未知数です。

監視できる事は豊富で、コスパ的に見れば、類似サービスの中では突出しているようにも思えます。多少味付けは違いますが、マカレルよりいい機能があるかな!と感じています。でも、マカレルはLINE通知があるので好きなんです。

site24x7で、まだ試していないのはLinuxのリソースを監視するサービスです。これもエージェントがtermux で動作するのかどうかわかりません。Termuxネイティブ環境は何かと制約があるのです。もし、うまくいったら、また続報があるかもです。